「ミス」は後で振り返れば「スミ」になる

よくある質問コーナー

仕事においても生活においても「ミス」はつきものです。

「私、失敗しないので。」

というドラマもありましたが、そんな完璧な人はひと握りでしょう。

よくある悩み事として「ミスしてしまって立ち直れません。」と相談される方は比較的多くいらっしゃいます。

「ミス」は多くの人が経験します。「ミス」があったから成長できたと思える人もいれば、「ミス」に引きずられトラウマのようにつきまとい悩む人もいます。

はたしてこの違いは何なのでしょうか?

ミスを振り返る勇気

自分のミスを振り返るのは勇気がいることです。

自分の至らなかった点がどこにあったのか振り返ることは大切だと分かっていても、振り返る際、ミスをした時の感情がフラッシュバックされてきます。

嫌だ、振り返りたくない!」と感じられるのも分かります。

大きなミスであるほど振り返りが大事なのに、振り返るには大きなエネルギーを必要とします。時にはそのエネルギーを作り出せずに振り返りをやめてしまうという防衛機制が働くこともあります。

防衛機制自身は悪いものではないのですが、”振り返ることをしなくなる”という心のクセをつけてしまうのは問題があります。

「水は低きに流れ、人は易きに流れる」

という言葉があるように、自分のミスを振り返るときに感じるフラッシュバックは労力を要してしまうため、できれば振り返りたくないという楽な気持ちに向いてしまう心のクセは、自分自身の成長のためには良い心のクセではありません。

ミスを振り返るのってエネルギーがいりますよね。そのエネルギーの源は勇気だと考えます。

ミスを引きずっている人

過去のミスをいつまでも引きずっている人もいます。

そのために再チャレンジできずに成果を上げることが出来ません。

ミスを引きずるとはどういったことなのでしょう。

実例を挙げます。私の初告白のミスです。

中学2年生の頃は、周りの友人が「誰々と付き合った」だの「一緒に帰ってる」だの恋に恋する多感な時期でした。私も少なからず恋への憧れがありました。

付き合うってどういうものだろう。恋への探求心が私を動かしていました。

告白はどういった言葉でするものなのか。

上手くいった友人から情報を得ながら、自分なりの構想を練っていました。

どのタイミングでどのような場所でどの言葉で伝えるのか。自分なりの構想を練りあげると実行に移しました。結果は・・・。

撃沈。

理由は

「いま付き合っている人がいるから。」

えっー?!(知らなかった・・・)

自分がどのように伝えるのかばかりに気を取られていて、相手のリサーチを全くしていなかったのです。

彼氏がいるなら早く言ってよー。

告白した相手の私に対する態度は、私が勘違いするには十分なほどスキンシップが多かったのです。

よし、これならいける!

自分の成功確率は80%~90%にあがっていました。そのタイミングでの撃沈です。

なぜ?なんだったの?あのスキンシップ。女性が怖くなりました。

自分の勘違いを棚上げして、相手のスキンシップに矛先を向けていたのです。

自分は好きになってもらう努力をしたのか。

そもそも相手のことを知らなさ過ぎてなかったか。

彼氏がいるなんて。

自分の努力とリサーチ不足の「ミス」を振り返らずに、女性は怖いと思い込んでしまったのです。

まさしくミスに引きずられ、トラウマになってしまったのです。

その日から女性と話すことが出来なくなってしまいました。ましてや告白なんて。

ミスを振り返らずに引きずっていた私は、多感な中学生時代を男友達との思い出に埋め尽くされてしまいました。それはそれで楽しかったのですが、恋愛の再チャレンジはできずに彼女をつくるという成果はあげられませんでした。

ミスは振り返らないと終わらない

ミスは振り返らないといつまでたっても付きまといます。

高校生になった私は、このミスを振り返ることにしました。

なぜ振られたのか?自分の魅力を相手に伝えたのか?相手のリサーチはできていたのか?告白の時、目が血走っていなかったか?息は臭くなかったか?鼻息は荒くなかったか?

いろいろな角度で振り返りました。嫌でした。

自分の欠点を洗いざらい見るようで嫌でした。勇気がいりました。

できれば振り返りたくない。でも振り返らないと女性と話せない。

振り返っても明確な答えが出るとは限りません。

しかし1つだけ言えることは、ミスは振り返るとその事実はもう過ぎ去った事実なんだっていうことに気づくのです。

今起きている問題なのか過去の問題なのか。振り返るということはもう過去の事実です。

そう。

ミスは振り返るとスミになる

ということです。

振り返ることで過去の事実に一応のケリをつけるということです。

過去の呪縛から解き放たれます。

私も明確な答えは出ませんでしたが、少なくとも目の血走りは目薬がありますし、息の臭さはミンティアがありますし、鼻息はコントロールできますし、やれることはありそうだと感じることができます。

前へ進めそうな気がします。

やはりミスは振り返って終わらせる。終わらせたら次に進める。

単純なことですが、当時の私にはこの世の終わりくらいの大きな問題でした。今思えばなんであんなことくらいでって思うことも、この世の終わりに感じていました。

高校生になり私自身が成長できたから、中学生の時の問題が問題ではなくなったのかもしれません。時間が振り返る勇気を与えてくれたのかもしれません。

では今感じている問題も私が成長したら、あと数年時間が経過したら、問題ではなくなるのでしょうね。

ありがとう。成長。ありがとう。時間。

おわりに

ミスは後で振り返ればスミになる。

ミス ⇒ スミ

今年の流行語になりますかね。言葉遊びの名言工場と呼ばれるように言葉で遊んでいきます。

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